私たちは心が繊細なのだ

旅の道すがら、菩薩の身の回りの世話をしている天女も加わって、三蔵一行が世間話をしています。

三蔵「こう見えても、私は心が繊細なのだよ。」

一同「知ってます。」

玉竜「僕もそうです。新しいエピソードのたびに、お師匠様が妖怪につかまるでしょう。」

三蔵「ほっといてちょうだい。」

玉竜「悟空さんたちがお師匠様を助け出すまで、僕はビクビクしながら待ってるんですよ。

僕は生まれつき神経症で、パニック障害もあるんです。」

天女「あたしもそう。HSPで生きづらかったものだから、菩薩様のもとで修業でもしたいと思ってたら、ハローワークで菩薩様の身の回りの世話をする仕事を見つけたってわけ。」

悟空「君ら、さっきから何しゃべってんの?」

三蔵「悟空たちには分からないと思うけど、心が繊細で社会生活に苦労している人は結構いるんだよ。

そうだ、心が繊細な人も少しは安心できるように、唯識の話をしてあげよう。」