易は平和を説く楽観主義

一休さんの売扇庵にやってきた親当が、困惑した顔つきをしています。

最近、世間では争いごとが絶えません。内裏でも役所でも権力争い、町では土一揆も頻発しています。

それは寺でも同じじゃよ。

易には革命の「革」という卦などもあるのでしょう。兵法のように、戦争のやり方でも書いてあるのですか?

違う違う。易は基本的には平和を説く穏やかな楽観主義で貫かれておる。だからわしも好きでいられるのじゃ。

例えば「兌」という卦など、和して開運、争うと凶運を招くなどと書かれているぞ。

親当も易を立ててみろ。滅入った気分も穏やかになるぞ。