新右衛門さんが手土産を持って一休さんを訪ねてきました。
天知「一休様、新右衛門さん何やら嬉しそうですね。」
一休「先日、仕事や家庭のことでテンパっておってな、相談に乗るついでに易を立ててやったのじゃよ。」
新右衛門「そうなんですよ。山火賁(ひ)の初九が出ましてな。見栄や虚勢を張らずに、身の丈にあった目標などを立ててはどうか、とご助言いただいたのです。」
一休「数日後、現状を占ってみると山火賁の上九を得てな、落ち着きを取り戻して運気好転と出た。」
天知「同じ卦とは、これまた不思議ですね。」
一休「長いこと易をやっていると、そのような不思議なことも起きるものじゃよ。」