ティク・ナット・ハンさんのようなお坊さんが普及活動を行われて、マインドフルネスという言葉が知られるようになりました。
「今ここ」に意識を向ける練習法で、心を落ち着かせるなどいろいろな効果があるようです。
日本人でタイのスカトー寺副住職、プラユキ・ナラテボーさんが、托鉢に参加する日本人の方々にされるアドバイスにも、「今ここ」という言葉が含まれています。
以下、「「気づきの瞑想」を生きる」(佼成出版社)より抜粋です。
「托鉢中は基本的には歩行瞑想の要領で歩きましょう。一歩一歩をしっかりと自覚化し、今ここ今ここに気づきを伴わせながら歩きます。」
唯識の本を読みながら、そういえば唯識の「種子(しゅうじ)」と「熏習(くんじゅう)」に対しても、「今ここ」と同じように、「今種子」と「今熏習」と意識を向けて生活すると、考え方や行動も変わって行くかもしれないなと思い付きました。