唯識の本で似た考え方を知って心強くなりました

多川俊映著「俳句で学ぶ唯識 超入門 わが心の構造」(春秋社)を読んでいたら、多川さんが、「一九九一年、アーユルヴェーダ医学研究のディーパック・チョプラ氏講演要旨「宇宙と人体」、春秋三三五号」より、次の箇所を引用されていました。

「私たち人間は、平均して一日六万個の想念、考えを持つといわれています。(中略)本当驚くべきことは、その九十五パーセントは昨日と同じことを思っているという現実です」

それを受けて、多川さんの説明によると、「阿頼耶識に保持されている種子群のなか、とある種子から現行が生じると、その現行の情報(種子)がまた、直ちに阿頼耶識に送りこまれ・植えつけられ」るのですが、その最初の種子と後の種子は同じではない。

なので、「唯識を学ぶ私たちとしては、むろん、たとえ少しづつであっても進展し、知見を深めたい」とおっしゃっています。

そのことを言い慣わしている唯識仏教のフレーズも紹介されていて、口ずさむことを推奨されています。

詳しくは多川さんの本をお読みいただきたいのですが、以上のことは、先日私がブログに書いた、「今種子」と「今熏習」を意識することも同じようなことなのかな、と思い当たりました。

それに加えて、これも先日ブログに書いた、河合隼雄さんのおっしゃる「易のアイデア」も日頃から意識することで、毎日さらに少しづつ進展して行きたいと思ったのでした。